定例JLC会議
2019年度の活動
2月12日(火) 第211回JLC会議 於 むつみ会 神幸殿
2019年2月12日、2019年度のJLC(IARF日本連絡協議会)当番教団であるむつみ会(京都市左京区)本部の神幸殿で第211回JLC会議を開催。今年度最初のJLC会議ということもあり、2018年度収支決算報告が行われ、今年度への繰越金5,185,823円と231米ドルと共に、前年度当番教団であった立正佼成会から今年度の当番教団であるむつみ会へのJLC事務局引継ぎ等が行われた。この日、審議された事務局引き継ぎ以外の主な内容は、①2018年夏にワシントンDCで開催された第35回世界大会で会長に就任したロバート・インス氏の運営方針の説明、②第35回世界大会以後の国際財務状況の報告とJLCとしての2019年度の国際分担金支払い方針の決定、③3月27日から28日に東京の立正佼成会第2団参会館で受け入れが決定された2019年度の国際評議員会におけるJLC各教団の役割分担等について審議された。
この日の会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、西田多戈止一燈園当番、滝澤俊文むつみ会宗務長、日本チャプター事務局次長の市川和一氏らJLC加盟各教団から10名の関係者が出席した。
3月27日~28日 IARF2019年度国際評議員会開催 於 立正佼成会本部
3月27日から28日まで、立正佼成会本部の第二団参会館において、IARFの2019年度の国際評議員会が開催された。出席者は、ロバート・インス会長(英国)、ジャンビ・グプテ副会長(RFYN代表・インド)、三宅善信財務理事(日本・金光教)、スレンドラ・ブラウン博士(インド)、デビッド・キース師(米国)、キンガ・レッカ師(ルーマニア)、柳田季巳江師(日本・立正佼成会)の7名の国際評議員とエスター・サッター(IALRW代表・スイス)の代理として岩渕美智子氏(日本)と全国際評議員11名中8名と、東京での開催ということで、IARF日本チャプター、むつみ会、一燈園、金光教泉尾教会、立正佼成会、IALRW日本等の日本国内のIARF加盟団体からのオブザーバー十数名が会議に参加。また、健康上の理由で来日できなかったルカシュ・リニエウィッツ国際事務局員(ポーランド)がオンラインで参加した。
国際評議員会は、27日午前9、インス会長の開会宣言に続いてお祈りが行われ、昨年8月にワシントンDCで開催された第35回世界大会で選出された新国際評議員によって、大会閉会直後に持たれた評議員会の議事録を一部修正した後に採択した。続いて、インス会長体制になってからの実質的に最初の国際評議員会となるため、今後のIARFのビジョン(活動方針)について、長時間を割いてディスカッションを行った。この日は、天候も暖かく、折から満開を迎えつつあった桜を愛でながら、昼食の弁当を屋外で取るなど、グプテ副会長以外は全て「初来日」ということで、日本の風情を満喫した感があった。
午前に引き続いて活動方針について討議した後、国際NGOとしてのIARFが法人格を置く英国の「公益法人(チャリティ)法」が改正されたことに伴うIARFの法人格の変更に伴う措置についてインス会長から説明がなされ、三宅財務理事から「英国の公益法人法の基準をクリアして無事新法人に移行するためには、議決権を有するメンバーの過半数の賛成を得るか、もしくは、賛否いずれでも良いが80%以上の回答を得ることが条件であるが、昨年夏の世界大会ですら、議決権のある加盟団体の半数以下しか参加していないのが実態である。それらの団体は“会費”も支払わないどころか、数年以上、国際事務局からの問い合わせに応答してこない“幽霊加盟団体”なので、まずそれらの団体から会員資格を剥奪してダウンサイズしなければ、そもそも新法人への移行手続きは不可能」という注意喚起が行われた。
28日は、リニエウィッツ国際事務局員からの報告の後、三宅事務理事から、特別会計が組まれた第35回世界大会の決算報告と前年度(2018年度)の決算報告が行われたが、前財務理事の承認の下に行われた借入金や指定寄付事業であったにもかかわらず、寄付金が入る前に支出を執行したが実際に入金されなかったプログラム等による相当な額の赤字があることが報告された。この際、オブザーバーとして参加していて日本チャプターの代表から「会費を払うのは会員の義務である。会費を支払っていない団体が容認され続ければ、われわれの会費支払い意欲もなくなる」という指摘に、RFYN(青年代表)をしているグプテ副会長から、「これまでインドはIARFから資金提供を受けるばかりであったが、これからはインドにおいても会費を徴収することに努力を傾注する」と発言したことから、議論が前向きとなり、立正佼成会や日本チャプターなどとの共同プログラムも提案された。
午後からは、前年度の資産運用の報告と今年度(2019年度)の予算について話し合われたが、予算管理に厳格な三宅師が財務理事に就いたこともあり、また、会費の強制徴収と幽霊会員団体の排除に反対していた前会長の時代には「甘い予算」を組んで、赤字が出たら基金を取り崩すという悪循環が繰り返されたが、インス会長体制の下では、従来のような「支出優先」の予算(結果的に赤字になる)ではなく、「収入優先の予算(入った分の金しか使えない)」を組むことになった。最後に、二日間の国際評議員会の決議事項や了解事項の内容再確認を行って、無事閉会した。
なお、今回の東京での国際評議員会の開催に当たっては、海外からの参加者の宿泊施設を立正佼成会が提供し、26日の歓迎晩餐会をIARFの元会長である三宅光雄金光教泉尾教会長が、27日の夕食会をIARF日本連絡協議会(JLC)が、28日のお別れ夕食会を日本チャプターとむつみ会が招待した。
4月18日(火) 第212回JLC会議 於 むつみ会 神幸殿
4月18日、むつみ会本部神幸殿で第212回JLC会議を開催された。冒頭、先日逝去されたIALRW役員の関根亜紀子氏の冥福を祈って、黙祷が捧げられた。前回のJLC会議の議事録承認に続いて、①前年夏にワシントンDCで開催された第35回世界大会の最終支払いが2018年内に完了せず、一部2019年にまでずれ込んだので、2月12日に開催された第211回JLC会議での決算報告について、国際担当者からあらためて説明がなされ、②3月27日から28日に立正佼成会本部で開催された2019年度国際評議員会での審議事項や決定事項の内容について説明され、③国際財務理事の三宅善信師から、国際の資金状況について説明がなされ、3月の国際評議員会で表明された各国の自助努力を妨げないように、今年度、JLC加盟教団が表明している国際分担金の全額ではなく、取り敢えず、JLC事務局が立て替えて4,000ドル分を国際銀行口座へ送金することになった。本年からJLC加盟各団体からの国際分担金はいったんJLC事務局へ邦貨で拠出し、それをJLC事務局がとりまとめて、当該ドル分に相当する邦貨を大阪にある国際銀行口座へ送金することになった。なお、加盟各団体からの分担金は、その拠出日によって為替レートがまちまちになるので、一律1ドル=100円換算で拠出し、為替差損(差益)分は、JLCが補填することになった。
JLC加盟団体の活動報告では、日本チャプターが3月9日に会員約100名が参加して総会を開催し、また、3月20日から22日にかけて47名が参加してアイヌとの交流会が開催された旨の報告があった。なお今回の第212回JLC会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、IALRWの坂本佳子氏、滝澤俊文むつみ会宗務長、日本チャプター事務局次長の市川和一氏、一燈園の谷野創流氏らJLC加盟各団体から9名の関係者が出席した。
7月11日(木) 第213回JLC会議 於 むつみ会 神幸殿
7月11日、むつみ会本部神幸殿で第213回JLC会議を開催された。冒頭、長年IARFに関わり先日逝去された元ミッドビル・ロンバード神学大学院学長のジーン・リーブス博士の冥福を祈って、黙祷が捧げられた。前回のJLC会議の議事録承認に続いて、①国際の活動内容について、国際担当者の牛尾里津子氏から説明がなされ、②今年度と来年年度のJLC独自の活動として、入管法の改正により急激にその数を増しつつある外国人技能労働者(new comer)たちの日本国内における信教の自由の確保状況について学んでいくことになった。
JLC加盟団体の活動報告では、6月11日から12日に京都で開催されたG20諸宗教フォーラム2019の運営委員長を務めた三宅善信師から、その報告と協力団体への謝辞が伝えられ、さらに、7月4日から7日までサイパンで行われた遺骨収容事業ならびにバンザイ突撃75周年記念諸宗教慰霊祭の報告も行われた。なお今回のJLC会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、一燈園当番の西田多戈止師、IALRWの坂本佳子氏、滝澤俊文むつみ会宗務長、日本チャプター事務局長の芝幸介師らJLC加盟各団体から10名の関係者が出席した。
11月28日(木) 第214回JLC会議 於 むつみ会 神幸殿
11月28日、むつみ会本部神幸殿で第214回JLC会議を開催された。金光教泉尾教会の三宅善信師による開会挨拶に続いて立正佼成会外務部次長の柳田季巳江師に開会の祈りが行われた。慣例に従い、当番教団であるむつみ会宗務長の滝澤俊文師が議長を務めて、この日のJLC会議が進行された。前回のJLC会議の議事録承認に続いて、①国際の活動内容報告として、英国で新しい法人格(CIO)の認証を得るための手続きの迅速なる執行を国際事務局に要請することと、英国における法人格の移行の遅延による銀行口座の凍結に伴う資金ショートに対応するため、JLCの国際分担金と緊急避難として貸付金の即時送金することを決定した。また、来年2月に米国UUA教団の会長一行が来日するので、その受け入れ分担について話し合った。②来年年度のJLC独自の活動として、本年4月の入管法の改正により急激にその数を増しつつある外国人技能労働者(new comer)たちの日本国内における信教の自由の確保状況について、この問題の専門家である大阪国際大学の三木英教授を講師に招いて学習会を開催することになった。
JLC加盟団体の活動報告では、立正佼成会から同会の広島教会の会員約30名が11月に米国UUAのオールソウルズ教会訪問して平和教育を行った報告。IALRWでは10月に約20名が平和学習会として神田ニコライ堂を訪問した。日本チャプターでは、8月に日韓の青年約40名がモンゴルを訪問したり、9月には「国連平和の日」の行動に青年14名が参加した等のさまざまなプログラムが紹介された。
今回のJLC会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、一燈園当番の西田多戈止師、玉光神社宮司の本山一博師、IALRWの岩渕美智子氏、滝澤俊文むつみ会宗務長、日本チャプター事務の市川和一氏らJLC加盟各団体から12名の関係者が出席した。第214回JLC会議終了後、年末恒例の納会が京都市内のレストランで開催された。