定例JLC会議
2020年度の活動
2月13日(木) 第215回JLC会議 於 一燈園 いらん寮
2020年2月13日、2020年度のJLC(IARF日本連絡協議会)当番教団である一燈園(京都市山科区)のいらん寮で第215回JLC会議が開催された。最初に、今年度の当番教団の代表である西田多戈止師が開会挨拶を、立正佼成会外務部次長の柳田季巳江師が開会の祈りを行い、慣例に従い、当番教団の西田師が議長に就いた。前回の議事録承認に続いて、今年度最初のJLC会議ということもあり、2019年度収支決算報告が行われ、今年度への繰越金6,730,840円と共に、前年度当番教団であったむつみ会から今年度の当番教団である一燈園へのJLC事務局引継ぎ等が行われた。
この日、審議された事務局引き継ぎ以外の主な内容は、①長年、各加盟団体ごとにIARF国際へ送金していた分担金を、2019年からは、加盟教団からいったんJLCの口座に振り込み、国際の活動状況に応じてそこから一括して国際口座へ振り込む形式に変更されたため、2019年7月22日付で4,000ドル分、さらに、第214回JLC会議での決議に応じて、緊急避難措置の貸付金として12月19日付で3,000ドル、2020年1月23日付で2,000ドルの合計9,000ドル相当の邦貨を支出したことが報告された。
続いて、②国際の報告として、ルカシュ事務局員の認識不足によって新法人格CIOへの移行申請が遅れており、そのことに伴うナショナルウェストミンスター(Nat West)銀行の口座凍結で、事務局員の給与や源泉税・年金等の支払い遅延の発生と、さらには英国のトニー・ボール会計士への監査報酬の支払いのため、JLCの厚意による緊急避難的資金貸与でこれを回避した経緯と進捗状況が金光教泉尾教会の牛尾里津子氏より報告され、JLCとしてインス会長、ルカシュ事務局員へ厳重注意を申し入れることになった。さらに、③「ニューカマー問題」についての大阪国際大学三木英教授を講師に迎えてのJLC学習会を5月25日、6月10日・11日・12日のいずれかの日に開催することになり、三木教授と親しい三宅善信師が交渉して、日程を確定することになった。
さらに、④各加盟団体からの報告として、立正佼成会では、1月28日に次期WCRP(世界宗教者平和会議)国際事務総長への就任が決定しているアッザ・カラム博士が来訪したことと、2月9日から11日まで、米国UUA教団のスーザン・フレデリック=グレイ会長一行の来日を受け入れた旨が報告された。日本チャプターは、酒井教雄委員長他がグレイ会長一行と会食し、さらには、一行が12日に、三重県鈴鹿市の椿大神社を訪問したことが報告された。
すべての審議事項を終え、三宅善信師が閉会の挨拶を、むつみ会の滝澤俊文師が閉会の祈りを行った。なお、この日の会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、西田多戈止一燈園当番、滝澤俊文むつみ会宗務長、日本チャプター事務局長の芝幸介師らJLC加盟各教団から10名の関係者が出席した。
2月13日(木) UUA教団会長一行歓迎JLC晩餐会 於 リーガロイヤルホテル京都
2月13日夕刻、折から来日中のIARFの有力加盟教団である米国のユニテリアン・ユニバーサリスト協会(略称UUA)のスーザン・フレデリック=グレイ会長一行5名の歓迎晩餐会が、リーガロイヤルホテル京都最上階の回転レストラン「トップ・オブ・キョウト」で開催され、JLC加盟教団の8名が参加した。UUAは、120年前にIARFがボストンで創設された当初からの有力メンバーであり、1960年代の後半から長年にわたって友好関係の続いている日本の加盟教団を歴代会長が表敬している。今回、初来日となったグレイ会長一行には、UUAの牧師でもあり、2000年代中期の困難な時期にIARF会長を務めたインド出身のアビ・ジャナマンチ師も帯同し、旧交を温め合った。
2月14日(金) UUA教団会長一行総本山四天王寺を訪問 於 和宗総本山四天王寺
2月14日午前中、金光教泉尾教会を訪れた米国のユニテリアン・ユニバーサリスト協会(略称UUA)のスーザン・フレデリック=グレイ会長一行5名は、KKRホテル大阪での昼食後、JLC加盟教団のひとつ和宗総本山四天王寺を訪問し、瀧藤尊淳同執事長から日本庭園内の茶室で抹茶の接待を受けた後、日本最古の官寺として知られる四天王寺の伽藍を見学した。日本でのすべての行事を終えた一行は、翌15日に関西国際空港から帰国の途に就いた。
6月10日(木) 第216回JLC会議 於 オンライン会議
6月10日、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受けて、第216回JLC会議が初めてZoomを利用したオンライン形式で開催された。西田多戈止一燈園当番の開会挨拶と芝幸介日本チャプター事務局長の開会の祈りに続いて、慣例に従い、今年度のJLC当番教団である一燈園の西田師が議長を務めて第216回JLC会議が始まった。前回(第215回)の議事録承認に続いて、まず①各加盟団体から「コロナ自粛事態」下における活動について報告し合い、これまでなかなか知ることができなかった他教団の取り組みや現況について情報交換を行った。
続いて②国際担当の牛尾里津子氏より、二年越しの懸案となっている新法人格への移行プロセスがまだ遅滞している(したがって、銀行口座も凍結されたまま)にもかかわらず、国際事務局員が新しいプログラムであるオンラインにより「Motivational Dialogue Session」を開始したことの問題点の指摘があり、JLCとしては、「業務の優先順位が逆である」ということと「意思決定機関である国際評議員会の決議を経ずして新規業務を始めてはいけない」ということを国際事務局員に伝達することを決めた。また、2020年度の国際分担金の送金方法については、昨年改めた方法(日本の加盟教団からいったんJLCにまとめてから、一括送金する)を今年度も継続することが確認された。
また、③今回、JLC会議の開催と共に予定されていた大阪国際大学三木英教授を招いての「ニューカマー問題」のセミナーの開催については、コロナ事態に鑑みて、当面の間は延期されることになったことが報告された。なお今回のJLC会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、一燈園当番の西田多戈止師、IALRWの岩渕美智子氏、滝澤俊文むつみ会宗務長、日本チャプター事務局長の芝幸介師、玉光神社宮司の本山一博師らJLC加盟各団体から14名がインターネットを通じて参加した。
8月5日(水) 第217回JLC会議 於 オンライン会議
8月5日、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受けて、第217回JLC会議が前回に続いてZoomを利用したオンライン形式で開催された。西田多戈止一燈園当番の開会挨拶と日本チャプターの猪熊俊吉氏の開会の祈りに続いて、慣例に従い、今年度のJLC当番教団である一燈園の西田師が議長を務めて第217回JLC会議が始まった。
前回(第216回)の議事録承認に続いて、まず①国際財務理事の三宅善信師と国際担当の牛尾里津子氏より、8月12日に開催予定の2020年度オンライン国際評議員会に向けての国際地域会議がすでに3回開催されたこと。英国においてCIOへ法人格の移行手続きが進行中(慈善委員会の審査待ち)であること。昨年度の財務報告のための資料がほぼ調ったこと。英国の銀行口座が法人に伴い凍結中であるので、国際事務局員の給与を遅滞なく支払うためにJLCからさらに4,000ドル借り入れたいこと。国際事務局が発行しようとしている新しいニューズレターのための編集員を日本からも出してほしいということ。インドにおける青年プログラムについて。IARFの会員団体管理のあり方について等の諸課題が報告され、それぞれについて審議した。
続いて、②次回の第218回JLC会議の日程と、併せて開催される第1回公開オンライン学習会の内容について審議され、10月9日に『”Withコロナ”の時代を学ぶ』というテーマで、JLCメンバーである本山一博玉光神社宮司の他に外部から1名講師を招いて開催するという概要が承認された。その後、③各加盟団体からの報告と、④コロナ禍による活動縮小に伴うJLC分担金の減額。各加盟教団におけるリモート参拝の現状について。2年後に予定されている第36回IARF世界大会の開催地について等が話し合われ、三宅善信師の閉会挨拶と立正佼成会の柳田季巳江師による閉会の祈りで、第217回JLC会議は閉会した。
なお今回のJLC会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、一燈園当番の西田多戈止師、IALRWの岩渕美智子氏、滝澤俊文むつみ会宗務長、日本チャプター事務局長の芝幸介師、玉光神社宮司の本山一博師らJLC加盟各団体から14名がインターネットを通じて参加した。
8月12日(水) 2020年度国際評議員会 於 オンライン会議
8月12日、2020年度のIARF国際評議員会がオンライン方式で開催された。IARFの議決機関である国際評議員会は、当初は8月下旬にハンガリーのブダペストで開催が予定されていたEME(IARF欧州中東地域総会)開催時に併せて同地で開催されることになっていたが、COVID-19の世界的パンデミックによって中止されたことに伴い、やむを得ずオンライン方式で開催されることになった。一昨年の世界大会時に国際評議員を選出できなかった地域や、選出された評議員が辞任して交代した地域もあり、初参加の評議員もいる中で、実際に一堂に会して開催されないことによる評議員相互の理解不足を補うために、7月上旬から8月上旬にかけて、時差の関係も考慮して、欧州中東とアジア、アジアと北米、北米と欧州という具合に3回に分けて、オンラインで「予備会議」を開催して、ある程度の問題意識を共有した上での国際評議員会の開催である。
時差の関係で、日本時間の8月12日の午後9時に始まった2020年度の国際評議員会は、英国在住のロバート・インス会長による開会宣言と、英国におけるIARFの法人格の変更手続きの進捗状況について説明がなされ、質疑応答が行われた。続いて、国際財務理事である三宅善信師から「財務レポート」の報告が行われ、特に、法人格の移行に伴う英国の銀行口座閉鎖による問題点等について説明がなされた。
続いて、最も重要な案件である2019年度の決算報告と2020年度の予算が審議された。2019年度に続いて2020年度も法人資格の移行に伴う銀行口座の凍結によって、運用資金の配当金を受け取ることができないために収入不足しているが、幸か不幸かCOVID-19の世界的パンデミックによって、各国で行われるプログラムの中止・規模縮小や国際評議員会のオンライン化によって出席者への旅費・宿泊費援助が事実上不要になったので、主な支出が事務局員へ給与支払いのみとなったことで、2020年度の予算が大幅に減額されて約39,000ドルになったが、その内の20,000ドルが運用基金の配当が受け取れないので、その大半をJLCが立て替えることになった。
次ぎに、急激なオンライン化が進行した世の中の動きに合わせて、ニューズレターの発行をはじめ、ネットをより効果的に用いるためのコミュニケーション戦略について話し合われ、国際評議員会を形成している4つの地域から「編集委員」を選出して、国際事務局員と協力して情報発信していくことになった。
さらに、IARFの活動をより拡大していくために、加盟希望団体に対する参加資格の要項をどのように改定するかについて協議するための委員会を設置することになった。その他、2021年の国際評議員会の日程等について調整した後、ロバート・インス会長の総括をもって、初めてのオンライン国際評議員会は終了した。
なお、この日の国際評議員会の参加者は、ロバート・インス会長(英国)、ジャンビ・グプテ副会長(青年枠)、三宅善信財務理事(日本)、ジョン・ヤング師(米国)、柳田季巳江師(日本)、ボブ・キャロル師(イスラエル)、スレンドラ・ブラウン博士(インド)の各国際評議員に加えて、ルカシュ・リニエウィッツ国際事務局員(ポーランド)、英国チャプターのペジュマン・コジャスティック氏と日本チャプターの猪熊俊吉氏がオブザーバーとして参加した。
10月9日(金) 第1回JLCオンライン学習会『”Withコロナの時代”を学ぶ』
10月9日、第1回JLCオンライン学習会『”Withコロナの時代”を学ぶ』がウェビナー方式で開催され、玉光神社宮司の本山一博師が『自粛か? 自衛か?』と題して、続いて、三重テレビ放送報道制作局長の小川秀幸氏が『今こそ問われる”ハンセン病”の教訓』と題してそれぞれ基調講演を行い、金光教春日丘教会長の三宅善信師がモデレータとなって、オンラインでこのセミナーに視聴していた123名を交えてディスカッションを展開した。
10月9日(金) 第218回JLC会議 於 オンライン会議
10月9日、第1回JLCオンライン学習会『”Withコロナの時代”を学ぶ』に続いて、第218回のJLC会議がオンライン形式で開催された。西田多戈止一燈園当番の開会挨拶と本山一博玉光神社宮司の開会の祈りに続いて、慣例に従い、今年度のJLC当番教団である一燈園の西田師が議長を務めて第217回JLC会議が始まった。
前回(第217回)の議事録承認に続いて、まず①国際の動きについて三宅善信国際財務理事から、法人格変更に伴う申請済みで、現在、英国の慈善委員会の審査待ち。銀行口座は引き続き凍結されているが、新法人格取得後速やかに、新口座を開設する準備中。ルカシュ事務局員の2カ月分の給与+税分をJLCに建て替えてもらいたい旨、依頼があり、承認した。②各加盟団体からの報告では、むつみ会と玉光神社は、オンライン参拝が順調。現在、玉串料(奉献金)の電子決済の実現に取り組んでいる。日本チャプターは、オンラインを利用してさまざまな活動を実施。こういう分野が苦手だった高齢の会員に対して若いメンバーが「手解き」することによって、かえって世代間の交流が進んだ等のポジティブな面が見られた一方、金光教泉尾教会と一燈園はオンライン化への対応が進んでいないと、対応が分かれた。三宅善信師の閉会挨拶と日本チャプターの猪熊俊吉氏による閉会の祈りで、第217回JLC会議は閉会した。
なお今回のJLC会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、一燈園当番の西田多戈止師、IALRWの岩渕美智子氏、むつみ会宗務長の滝澤俊文師、日本チャプター事務局長の芝幸介師、玉光神社宮司の本山一博師らJLC加盟各団体から13名がインターネットを通じて参加した。
12月9日(水) 第219回JLC会議 於 オンライン会議
12月9日、第219回のJLC会議がオンライン形式で開催された。西田多戈止一燈園当番の開会挨拶と滝澤俊文むつみ会宗務長の開会の祈りに続いて、慣例に従い、今年度のJLC当番教団である一燈園の西田師が議長を務めて第219回JLC会議が始まった。
前回(第218回)の議事録承認に続いて、まず①国際の動きについて牛尾里津子氏から、メンバーシップに関する作業部会とニューズレター編集委員の日本代表の人選をしてほしい件。銀行口座開設作業の経過報告。国際間の小口送金のため最近利用している「TranseferWise」に「Multicurrency account」サービスが開始された件。国際の会計士であったトニー・ボール氏の退任の報告と後継者探しの軒。来年5月に予定されているEME(欧州中東)地域会議が、オンライン開催になった件等が報告され、真剣な討議の結果、メンバーシップに関する作業部会の日本代表を三宅善信金光教春日丘教会長に、ニューズレター編集委員の日本代表を本山一博玉光神社宮司に選任した。
②各教団からの報告に続いて、2021年度の当番教団の確定と第220回JLC会議の開催日程について審議され、金光教泉尾教会がJLC当番を務めることと、第220回JLC会議を2月18日に、金光教泉尾教会で開催することが決定された。このことを受けて、三宅善信師の閉会挨拶を行い、立正佼成会の柳田季巳江師による閉会の祈りで、第218回JLC会議は閉会した。
今回のJLC会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、一燈園当番の西田多戈止師、IALRWの岩渕美智子氏、むつみ会宗務長の滝澤俊文師、日本チャプター事務局長の市川和一氏、玉光神社宮司の本山一博師らJLC加盟各団体から13名がインターネットを通じて参加した。なお、例年、最終回のJLC会議の後、納会が開催されているが、今年は、新型コロナウイルス感染症の第三波の最中ということもあって、納会の開催は見送られてた。