定例JLC会議
2018年度の活動
1月17日(月) 第206回JLC会議 於 立正佼成会本部 事務庁舎
1月17日、2018年度のJLC(IARF日本連絡協議会)当番教団である立正佼成会(東京都杉並区)本部の事務庁舎で第206回JLC会議を開催。今年度最初のJLC会議ということもあり、2017年度収支決算報告が行われ、今年度への繰越金2,153,169円と231米ドルと共に、前年度当番教団であった金光教泉尾教会から今年度の当番教団である立正佼成会へのJLC事務局引継ぎ等が行われた。この日、審議された主な国際関係の内容は、①2018年夏にワシントンDCで開催される第35回世界大会へのJLC加盟教団毎の参加人数の確認について、②第35回世界大会の準備状況の説明、③国際事務局の運営状況について、④2月にワシントンDCにJLC視察団の派遣が決定された。
この日の会議には、IARF副会長である三宅光雄金光教泉尾教会長と、赤川惠一国際評議員の代理として柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長、相大二郎一燈園燈影学園長、滝澤俊文むつみ会教務長、IALRWのペギー金田氏らJLC加盟各教団から9名の関係者が出席した。
2月20日~21日 第35回IARF世界大会会場下見 於 米国 ワシントンDC
本年(2018年)夏に、ワシントンDCで開催される第35回IARF世界大会の準備状況と施設視察、ならびに100名を超える日本からの参加者の滞在先ホテルを確保するために、JLC代表として三宅善信金光教泉尾教会総長と柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ5名がワシントンDCを訪問した。
2月19日の夕方に現地入りした一行は、世界大会時の宿泊予定ホテルのひとつであるコートヤードマリオット・フォギーボトムで合流。世界大会の会場となるジョージ・ワシントン大学(GWU)は、ホワイトハウスの西側のIMF(国際通貨基金)、世界銀行、FRB(連邦準備制度理事会)、財務省などのビルが並ぶ地区にある。
20日朝、ホテルまで向かえに来た現地で大会の準備に当たっているUUAのエリック・チェリー部長の案内で、大会会場となるジョージ・ワシントン大学のホールや各教室、食堂などの施設の下見を行い、担当者から説明を受けた。ただ単に会場の部屋を予約するだけでは不十分で、音響や映像の係員の手配までしなければならないし、安価な宿泊を希望する海外からの参加者のために学生寮も視察した。午後は、今回の宿泊先であるコートヤードマリオット・フォギーボトムの営業担当者と団体宿泊料金の交渉を行った後、ホワイトハウス・ワシントン記念塔等、世界大会時に見学が予想される施設を視察した。
21日は、宿泊先候補のひとつであるホテル・ロンバルディの営業担当者と、続いてもうひとつの宿泊先候補のレジデンスイン・バイ・マリオットの営業担当者と団体割引料金について交渉を行い、リンカーン記念堂・朝鮮戦争慰霊碑等を視察した。その後、ホストコミッティのウェブ会議に同席し、また、世界大会時にカウンターパートナーとなる同大学の諸宗教評議会のメンバーとも会談して、今回の視察業務を終えた。この日の夜には、元IARF会長で、ワシントン近郊のUUA教会で牧師を務めるアビ・ジャナマンチ夫妻の招待による食事会を行い、夏の世界大会への協力を依頼した。
3月23日(金) 第207回JLC会議 於 立正佼成会本部 事務庁舎
3月23日、立正佼成会(東京都杉並区)本部の事務庁舎で第207回JLC会議を開催された。前回のJLC会議の議事録承認に続いて、夏にワシントンDCで開催される第35回世界大会の登録状況が一燈園の木村やよい氏から報告され、続いて、2月に実施されたワシントンDCでの現地視察の報告が、同視察に参加した金光教泉尾教会総長の三宅善信師、立正佼成会外務グループ次長の柳田季巳江師らから行われ、具体的な質問が数多くなされた。
続いて、金光教泉尾教会の牛尾里津子氏より「国際」の動きについて詳細な報告がなされ、4月にオランダで開催される2018年度の国際評議員会に対するJLCとしての要望を纏めた。また、3月17日立正佼成会大聖ホールを会場に百名日本チャプターの総会が開催される予定。3月18日から22日まで15名が「日本・タイ諸宗教青年交流プログラム」に参加する予定。さらに、4月21日に立正佼成会視聴覚ホールを会場にして、マレーシアからIALRW会長のカマル・カマルザマン博士を招いてIALRW総会を開催する予定であることがJLC加盟各団体から報告された。
なお今回の第207回JLC会議には、IALRWのペギー金田氏、一燈園当番の西田多戈止師、金光教泉尾教会総長の三宅善信師、日本チャプター事務局長の市川和一氏、むつみ会教務長の滝澤俊文師、立正佼成会外務グループ次長の柳田季巳江師をはじめ12名が出席した。
4月11日~12日 2018年度国際評議員会 於 オランダ王国 海浜エグモント
2018年4月11日から12日まで、オランダ北部の海浜保養地であるエグモント・アアン・ゼーにおいて、2018年度のIARF国際評議員会が開催された。通常、世界大会開催年の春に開催される国際評議員会は、準備状況の下見も兼ねて世界大会開催地で開催されることになっているが、今回は会長の強い希望で、会長の地元オランダで開催されることになった。今回の国際評議員会には、定足数11名の内、ウィツケ・ダイクストラ会長、ベッツィーダール財務理事、エリック・チェリー書記と評議員のロバート・インス氏、ヤフーダ・ソトロフ博士、レンガパッシャム氏、三宅善信師(三宅光雄副会長の代理)、柳田季巳江師(赤川恵一評議員の代理)、エスター・ステール氏(カマル・オニヤック評議員の代理)とジャンビ・グプテ氏(ネット会議で参加)の10名が参加した。
出席数の確認や会長挨拶に続いて、①国際事務局からの活動報告が行われたが、事務局員が意見を聞く役員と無視する役員を恣意的に分けているような印象が否めなかった。②2017年度の財務報告では13,000ドルの赤字が計上された。三宅善信師から「資金調達目標が非現実的。2018年度予算については支出案を下方修正するように」との提案がなされたが、欧米からの評議員は「外部資金を募るためには、見かけ上大きな予算を設けておく必要がある」との意見が出され、これは「あくまで見かけ上の予算であって、実際に獲得できた収入額の範囲内で支出予算を執行する」ということになった。また、欧米からの評議員は、「内部留保の多い団体には外部からの支援が入りにくいから、投資元本を売却するように」という提言も出されたが、「それでもし外部からの寄付金が得られなかったら、組織が維持できなくなる。そのことに対する責任は取れるのか?」という意見が日本からの評議員からなされた。
③2018年夏にワシントンDCで開催される第35回IARF世界大会時に催される「IARF総会」において選出される国際評議員候補リスト作成について協議するに先だって、IARFが活動を行っている4つの地域(東アジア・南アジア・欧州中東・北アメリカ)からそれぞれ2名ずつに加えて、青年の代表であるRFYNから1名と女性の代表であるIALRWから1名の合計10人を評議員会推薦リストとして総会に提出し、あと1名を総会時に一般から立候補した参加者の中から選挙で選ぶ。ただし、評議員は同じ所属団体から2名は選べないという基本方針が確認された後、会長には、英国のロバート・インス氏を、副会長にはRFYNのジャンビ・グプテ氏を、財務理事には日本の三宅善信師を、それ以外の評議員として、日本の柳田季巳江師を、インドチャプターからプラカッシュ・ラオ博士と南アジア地域からもう一人を、欧州中東地域からボブ・カロル師を、北米地域からは、UUAの代表とUSチャプターの代表を充て、IALRW代表のエスター・ステール氏の名前が付託された。
④現在、IARFは英国において「Company House (会社法)」と「Charity Commission (慈善団体委員会)」の両方に登記されているが、IARFの現行の規定(「定款」・「規約」)のままでは、2006年の改正された英国の「Charity Act (事前団体法)」にそぐわない部分が生じていることが指摘されたので、早急な変更が求められている。そこで、英国在住のインス氏の提案によって、英国で新たに制定されたより簡易な「Charitable Incorporated Organization (CIO)」への法人の資格変更を目指すことになった。⑤総会時の加盟団体ごとの投票権数の確定作業が行われ、東アジア地域30票、南アジア地域24票、欧州中東地域39票、北米地域16票、その他の地域・国際団体5票の合計114票となった。⑥総会の開催日時が、2018年7月30日の第1回目07:45~09:00、第2回目16:00~18:00という日程を確定して、2018年度の国際評議員会は閉会した。
5月19日(土) 世界大会関西地域事前学習会 於 金光教泉尾教会 神徳館
2018年5月19日、金光教泉尾教会の神徳館を会場に、この夏ワシントンDCで開催される第35回IARF世界大会への参加予定者に対する関西地区事前学習会が開催され、LGBT問題に詳しいなんもり法律事務所の南和行弁護士を講師に招いて『アメリカにおけるマイノリティ問題』をテーマに記念講演を行った。
6月9日(土) 世界大会関東地域事前学習会 於 立正佼成会 大聖ホールA
2018年6月9日、立正佼成会大聖ホールAを会場に、この夏ワシントンDCで開催される第35回IARF世界大会への参加予定者に対する関東地区事前学習会が開催され、成城大学の平井康大教授が『宗教右派の40年と今後の展望』と題する記念講演を行った。
6月6日(土) 第208回JLC会議 於 立正佼成会 大聖ホールA
6月6日、第35回世界大会関東地区事前学習会に続いて、立正佼成会本部の大聖ホールAの前室で第208回JLC会議を開催された。前回のJLC会議の議事録承認に続いて、直近に迫ってきたワシントンDCで開催される第35回世界大会の状況について情報交換が行われた。
なお今回の第208回JLC会議には、IALRWのケティ松井教授、一燈園の相大二郎師、金光教泉尾教会の三宅善信師、日本チャプターの市川和一氏、むつみ会の滝澤俊文師、立正佼成会外務グループ次長の柳田季巳江師をはじめ13名が出席した。
7月29日~8月1日 第35回IARF世界大会 於 ジョージ・ワシントン大学
7月29日から8月1日までの四日間、米国ワシントンDCのジョージ・ワシントン大学キャンパスを会場に、諸宗教対話団体によるイベント「Re-imagining Interfaith」の一貫として第35回IARF世界大会が開催され、JLC加盟教団からは全参加者の約3分の1に当たる合計108名が参加した。
10月9日(火) 第209回JLC会議 於 立正佼成会 事務庁舎
10月9日、立正佼成会本部の事務庁舎で第209回JLC会議を開催された。前回のJLC会議の議事録承認に続いて、ワシントンDCで開催された第35回世界大会の総括がなされた。参加者数については登録業務を行った一燈園の木村やよい氏から、大会の予算管理については金光教泉尾教会の牛尾里津子氏からそれぞれ暫定的な報告がなされたが、正式な報告については、共同開催に当たった諸宗教対話団体との調整を行った後、国際事務局がまとめたものが後日報告されることになった。
今回の世界大会で新しく国際評議員に選任された立正佼成会の柳田季巳江外務グループ次長から「来春開催される予定の国際評議員会を日本で開催することは可能であるか?」という提案が、新しく会長に選任されたロバート・インス氏からなされていることについて報告され、話し合った結果、「予算管理についてのJLCの意見が尊重されるのであれば」という条件付きで、日本での国際評議員会の受け入れを決めた。
日本チャプターの市川和一事務局長からは、6月24日に佼成学園男子校で58名が参加して「日本タイ諸宗教青年交流プログラム」が実施されたことの報告と、9月7日から11日に韓国国会議員会館にて「日韓平和シンポジウム」を開催し、日本から15名が参加したことの報告と、10月17日から19日にパキスタンチャプター代表の受け入れを立正佼成会第二団参会館で行うこと、さらには、11月2日から4日に名古屋大学で、韓国から40名、日本から40名が参加して交流行事を行う予定であること等が報告された。
なお今回の第209回JLC会議には、IALRWのペギー金田氏、一燈園の木村やよい氏、金光教泉尾教会の三宅善信師、日本チャプターの市川和一氏、むつみ会の滝澤俊文師、立正佼成会の柳田季巳江師をはじめ12名が出席した。
12月12日(水) 第210回JLC会議 於 立正佼成会 事務庁舎
12月12日、立正佼成会本部の事務庁舎で第210回JLC会議を開催された。前回のJLC会議の議事録承認に続いて、IARF国際の動きについて、新たにIARF国際評議員兼財務理事に選任された三宅善信金光教泉尾教会総長から説明がなされた。さらに、明年3月27・28両日、立正佼成会第二団参会館において開催されることが正式に決定された2019年度IARF国際評議員会の、JLC加盟教団としての受け入れ体制について協議された。また、2019年度のJLC当番教団は、むつみ会が受け入れることが確定した。
今回の第210回JLC会議には、IALRWの岩渕美智子氏、一燈園当番の西田多戈止師、金光教泉尾教会長の三宅光雄師、日本チャプターの市川和一氏、むつみ会の滝澤俊文師、立正佼成会の和田惠久巳師をはじめ14名が出席した。
また、JLC会議終了後、新宿のレストラン響において、2018年度のJLC納会が催され、JLC会議参加メンバーに加えて、約30年前にフランクフルトのIARF国際事務局員を務めていた立正佼成会の斎藤高市国際伝道部長らも加わって大いに盛り上がった。なお、今年「米寿」の佳節を迎えられた西田多戈止師にお祝いの品が贈呈された。