定例JLC会議
2021年度の活動
2月18日(木) 第220回JLC会議 於 オンライン
2021年2月18日、第220回JLC(IARF日本連絡協議会)が新型コロナウイルス感染症の蔓延を配慮してオンラインで開催された。最初に、前年度の当番教団を務めた一燈園の西田多戈止師が開会挨拶を、玉光神社宮司の本山一博師が開会の祈りを行い、慣例に従い、当番教団の三宅善信師が議長に就いた。議事進行に先立ち、三宅善信師より本Zoom会議の環境を提供した立正佼成会と本会議のための資料をまとめた一燈園に謝意が述べられた。前回の議事録承認に続いて、今年度最初のJLC会議ということもあり、2020年度収支決算報告が行われ、今年度への繰越金5,822,586円と共に、前年度当番教団であった一燈園から今年度の当番教団である金光教泉尾教会へのJLC事務局引継ぎ等が行われた。
続いて、国際の動きについて牛尾里津子氏から、①公益法人として登記されている英国における監査をおこなう会計士の後任を選考中であること。②国際ニューズレターの編集委員として、欧州中東、北米、南アジア、東アジアの各地域から委員が選考され、東アジアからは本山一博師を推薦したこと。③2020年度のJLC学習会の内容を国際ウエブサイトへ反映させる旨をルカシュ・リニエウィツ国際事務局員へ通達したこと。④ながらく凍結されていたIARFの法人口座を国際財務担当理事を務める三宅善信師の尽力でWiseオンライン口座で開設したこと。⑤国際会員資格作業部会の欧州中東、北米、南アジア、東アジアの各地域から委員が選考され、東アジアからは三宅善信師が選任されたこと等が報告された。
今年度のJLC活動については、西田多戈止師より「宮崎県にあるサンメッセ日南で勉強会を開催したい」との提案。日本チャプター委員長の酒井教雄師より「SDG’sについての学習会を開催したい」との提案。IALRWの岩渕美智子氏より「コロナによる雇用調整によって拡大した経済格差について」調査を行いたいとの提案。むつみ会教務長の滝澤俊文師からは「好評だった昨年秋のオンラインセミナーのプログラムを再度公開してはどうか?」との提案が出された。
すべての審議事項を終え、日本チャプターの酒井教雄師が閉会の挨拶を、むつみ会の滝澤俊文師が閉会の祈りを行った。なお、この日の会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、西田多戈止一燈園当番、滝澤俊文むつみ会宗務長、酒井教雄日本チャプター委員長、本山一博玉光神社宮司らJLC加盟各教団から14名の関係者が出席した。
5月25日(火) 第221回JLC会議 於 オンライン
2021年5月25日、第221回JLC会議が前回に引き続きオンラインで開催された。最初に、開会挨拶を国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長が、開会の祈り滝澤俊文むつみ会宗務長が行い、慣例に従って、当番教団の三宅善信師が議長に就いた。冒頭議長から、当番事務局の牛尾里津子氏が休職中のため、今回のJLC会議開催にあたって、立正佼成会と一燈園から一方ならぬ協力をいただいた謝意が述べられた。
前回(第220回)の議事録が一部字句修正の上、承認されたのに続いて議長から、前回の議事録に記載された内容について、その後の3カ月間の進捗や状況が報告された。続いて、国際の動きについて議長から以下の報告がなされた。①英国で投資運用されている基金の一部(2万ポンド)の売却が実行され、スタッフへの給与の支払いや公租公課も当分賄えるため、JLC加盟教団からの今年度の国際分担金の集金は急がなくても良くなったこと。②ロバート・インス会長からの報告として、英国内の銀行口座の凍結によって2020年の2月から受け取れなくなっていた投資の配当金(年に4回)を、Wiseの新規口座の開設によって受け取れるようになったこと。③英国内の口座凍結による運営資金ショートを補うために昨年、EME、JLC、三宅善信師個人からの借入金を2万ポンドの基金売却によって返済したこと。④新しい会計監査役として、インス会長からラッセル・フォースロップ氏が紹介されたこと。⑤ルカシュ・リニエウィツ国際事務局員からやっと会計報告が届いた。休職中の牛尾氏に代わって一燈園の木村やよい氏がチェックしたところ、かなり内容に計算間違いがあったので、訂正を求めること。⑥国際会員資格に関する問題では、特に各国チャプターのあり方についてEMEとJLCとでは、相当な理解の開きがあり、4年に1度、世界大会時に開催される「総会」における議決権の問題と合わせて引き続き協議されることになったこと。⑦2021年度の国際評議員会も、前年度同様、オンライン形式で開催されること等が報告された。
続いて、今年度のJLCの活動について協議された。2020年2月に一燈園で開催された第215回JLC会議以来、今回まで6回連続オンライン形式で開催されており、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの出口が見えない以上、今後もオンライン形式での開催が予想され、JLCの活動のあり方も根本的に見直しが必要であることが共有された。そのような中で、「日本におけるマイノリティ」である難民やコロナ禍で仕事を失い、かつ、出入国の禁止によってはからずも滞在期限が切れてしまって「不法滞在」状態になってしまっている外国人労働者(そのほとんどは、日本国内では宗教的マイノリティでもある)等の問題についても、オンラインセミナーを企画してはという意見が出された。
各加盟団体からの活動報告の後、次回以後のJLC会議の日程について協議され、第222回JLC会議は7月26日に金光教泉尾教会で、また、第223回JLC会議ならびに第2回オンライン学習会は9月13日に開催されることが決定された。閉会の挨拶を一燈園当番の西田多戈止師が、祈りを玉光神社宮司の本山一博師が務めて第221回JLC会議は閉会した。なお、この日の会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、西田多戈止一燈園当番、滝澤俊文むつみ会宗務長、猪熊俊吉日本チャプター顧問、本山一博玉光神社宮司、IALRWの岩澤美智子女史らJLC加盟各教団から13名の関係者が出席した。
7月26日(月) 第222回JLC会議 於 オンライン
2021年7月26日、第222回JLC会議が前回に引き続きオンラインで開催された。最初に、開会の祈りを日本チャプター事務局長の芝幸介師が、開会挨拶を玉光神社宮司の本山一博師が行い、慣例に従って、当番教団の三宅善信師が議長に就いた。
前回(第221回)の議事録が一部字句修正の上、承認されたのに続いて議長から、前回の議事録に記載された内容について、その後の2カ月間の進捗や状況が報告された。続いて、国際の動きについて議長から以下の報告がなされた。①2021年度の国際評議員会は昨年に続きオンライン開催することになった。そのため、時差を考慮して、6月23日に東アジア・南アジア・欧州地域の事前会議を、7月7日に東アジア・北米地域の事前会議を、8月10日に南アジア・欧州中東・北米地域の事前会議を開催する。②2022年に開催が予定されていた4年に1度の第36回世界大会を従来型の対面式で開催することは新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミック下では難しいので、2023年に延期して、対面式もしくは対面式とオンラインのハイブリッド形式での開催が考えられるが、いずれにしても世界大会の開催形式の根本的見直しが必要。南アジア→欧州→北米地域というローテーションからすれば、第36回世界大会の開催地域は東アジア地域でということになるが、日本での受入は難しい。③9月13日に開催予定の第2回JLCオンラインセミナーは、「宗教的マイノリティとしての新宗教」について開催し、講師の人選等は本山一博師に一任することになった。
各加盟団体からの活動報告は割愛され、閉会の挨拶を国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長が、祈りをむつみ会教務長の滝澤俊文師が務めて第222回JLC会議は閉会した。なお、この日の会議には、IARF国際財務理事である三宅善信金光教春日丘教会長と国際評議員の柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長をはじめ、滝澤俊文むつみ会宗務長、芝幸介日本チャプター事務局長、本山一博玉光神社宮司、IALRWの岩澤美智子女史、一燈園の谷野創流氏らJLC加盟各教団から12名の関係者が出席した。
9月9日(木) 2022年度国際評議員会 於 オンライン
2021年9月9日、IARFの意思決定機関である国際評議員会がオンラインで開催され、JLCからは、国際評議員である立正佼成会の柳田季巳江師と金光教の三宅善信師に加えて4名がスタッフとしてオブザーバー参加した。
ロバート・インス会長による開会宣言と会務報告の後、①財務担当理事である三宅善信師から会計報告があり、コロナ禍によって収入が減少しているもののプログラムもほとんど行えないので支出は専らルカシュ事務局員の給与であること。本来、一般基金から取り崩されるべきであった2万ポンドを英国在住のインス会長が誤って指定基金であるグリーリー基金から取り崩してしまったので、これを巻き戻しすることになったこと。2021年度分の決算報告と2022年度分の予算案が提出され、一部を修正して可決した。②前回から継続審議となっていたIARFのメンバーシップのあり方、とくに各国チャプターのあり方については、「一国一チャプター」体制は堅持するが、「特別の配慮」が必要な地域においては、評議員会で慎重に審議すること。「会費」については、その時々の国際評議員会が決定権を持つこと等について確認された。③第36回世界大会については、2023年に延期すること。また、東アジア地域の日本から受入を辞退する旨の表明があったので、南アジア地域での開催を視野に調整することとなった。④国際評議員の任期は「世界大会から世界大会まで」ということなので1年間延期されるが、次期国際評議員の候補を4つの地域から早急に推薦することとなった。
なお、この日の国際評議員会の出席者は、ロバート・インス会長(英国)、ジャンビ・グプテ副会長(インド)、三宅善信財務担当理事(日本)の三役に加えて、国際評議員のアリシア・フォード(米国)、ジョン・ヤング(米国)、柳田季巳江(日本)、スレンドラ・ブラウン(インド)、ボブ・キャロル(イスラエル)、キンガ・レカ(ルーマニア)、エスター・サッター(スイス)各師と国際事務局員のルカシュ・リニエウィツ氏(ポーランド)と数名のオブザーバーであった。
9月13日(月) 第223回JLC会議 於 オンライン
2021年9月13日、第223回JLC会議が前回に引き続きオンラインで開催された。最初に、開会の祈りを日本チャプター事務局長の芝幸介師が、開会挨拶を一燈園当番の西田多戈止師が行い、慣例に従って、当番教団の三宅善信師が議長に就いた。前回(第222回)の議事録が一部字句修正の上、承認されたのに続いて、9月9日にオンラインで開催された2021年度国際評議員会の内容について、同会議の国際評議員として出席していた三宅善信師と柳田季巳江立正佼成会外務グループ次長他、オブザーバーとして参加していたスタッフからそれぞれ説明された。内容については、9月9日の記事に重複するので割愛する。
続いて、この日のJLC会議終了後に開催される第2回JLCオンライン学習会の段取りについて当番事務局から説明がなされ、次回(第224回)JLC会議ならびに納会を12月13日に金光教泉尾教会で開催すること。2021年度のJLC分担金は、COVID-19蔓延に伴う活動自粛下という状況に鑑み、2020年度同様に半額にすること。JLCからの国際分担金は、IARF国際のWise口座に4,000米ドルを送金すること等が確認された。閉会の挨拶を柳田季巳江師が、祈りをむつみ会の山本俊映師が行って、この日のJLC会議は終了した。なお、この日の主な参加者は、国際評議員の三宅善信師、柳田季巳江師、一燈園当番の西田多戈止師、玉光神社宮司の本山一博師、むつみ会の山本俊映師、日本チャプターの市川和一氏、IALRWの岩渕美智子氏他12名であった。
9月13日(月) 第2回JLCオンライン学習会 於 オンライン
2021年9月13日、第223回JLC会議に引き続き、第2回JLCオンライン学習会『表現の不自由:日本社会における新しい宗教の置かれた可哀想な位置づけ』をテーマにウェビナー方式によって開催された。二年続いたコロナ禍による活動自粛によって、日本社会における多くの行動様式に変容がもたらされたが、宗教活動にも制限が加えられ、日常的に多くの人が集まる新宗教教団にとっては大きな痛手となった。これらの状況を踏まえ、玉光神社宮司の本山一博師がモデレータを務め、新宗連(新日本宗教連盟)の事務局でこれらの問題について取り組んでいる武藤亮飛氏が講演を行い、金光教春日丘教会長の三宅善信師がディスカッサントとなって、深掘りした。なお、本講演ならびにディスカッションの内容は、YouTubeで視ることができる。
12月12日(日) 2021年度IARFトラスティ会議 於 オンライン
IARFは英国で非営利法人の一種(CIO)として登記されているが、英国のチャリティ法の要請に基づいて開催しなければならない「トラスティ会議(執行三役会議)」が2021年12月12日、IARFの運営に法的責任を負うべく登記された「トラスティ」であるロバート・インス会長(英国人)とジャンビ・グプテ副会長(インド人)と三宅善信財務理事に加えて国際事務局員のルカシュ・リニエウィツ氏(ポーランド人)によるトラスティ会議がオンラインで開催された。ただし、IARFの定款上の意思決定機関は国際評議員会である。
本会議の主な内容は、①先日ジュネーブで開催されたCoNGO(国連NGO会合)に欧州から参加した2名からの報告と3年間滞納していたCoNGOへの年会費の納入。②英国で監査役を依頼しているラッセル・ファースロップ氏からの連絡がないので、英国在住のインス会長に督促してもらう。③次期世界大会の日本開催が不可能となったので、グプテ副会長に依頼してインドもしくはスリランカでの大会開催を模索する。④インス会長が「再任」を希望。IARFの慣例では、評議員の「三選」も会長の「再任」もできないことになっているが、定款上は可能であることの確認。④法人登記がなされている英国法上では、トラスティには必ず1名以上の英国在住者が必要であるため、EME議長のデレク・マッコーリー師にトラスティー就任を依頼。ただし、評議員ではない。⑤オンライン口座以外に、英国内に実際に支店のある銀行口座の開設を要望。⑥2022年度の国際評議員会を3月に開催予定。
12月13日(月) 第224回JLC会議および2021年度納会 於 金光教泉尾教会
2021年12月13日、第224回JLC会議が、一燈園で開催された第215回JLC会議以来1年10カ月ぶりに金光教泉尾教会神徳館にて対面方式で開催された。最初に、開会の挨拶を金光教泉尾教会長の三宅光雄師が、開会の祈りを玉光神社宮司の本山一博師が行い、当番教団の三宅善信師が議長に就いた。なお、当日出席予定だった一燈園当番の西田多戈止師の欠席が報告された。
前回(第223回)の議事録が一部字句修正の上、承認された後、国際の動きについて牛尾里津子氏より、①国際分担金として、北アイルランドの団体から2年分550英ポンドの納入あり。JLCは4,000米ドルを送付。インス会長が間違えてグリーリー基金から出金した2万英ポンドの巻き戻しがまだ終えていない件。②9月9日にオンラインで開催された国際評議員会のルカシュ事務局員からの報告の解説。③12月12日に開催されたトラスティ会議の報告(上記参照)がなされた。また、日本から推薦しなければならない次期国際評議員として、現任の柳田季巳江師は12月1日付の立正佼成会の人事異動によって、後任の佐原透修師が引き継ぐこと。三宅善信師はこの度は出馬しないことを表明したので、人選を急ぐこと。
JLC加盟団体中、最も活動が盛んな日本チャプターの活動を紹介。また、本山一博師から、IARFの根本的なあり方について問題提起がなされた。国際財務理事を務める三宅善信師からは、IARFの現在の財政状況について詳しい説明が行われた。閉会の挨拶を柳田師が、閉会の祈りをIALRWの松井ケティ清泉女子大学教授が行って今年度最後のJLC会議は終了した。出席者は、国際評議員である三宅善信師、柳田季巳江師、IALRWの松井ケティ氏、一燈園の谷野創流氏、玉光神社宮司の本山一博師、日本チャプターの市川和一氏他11名である。なお、引き続き、区内のレストランで納会が開催された。