定例JLC会議
2013年度の活動
2月6日(水) 第182 回JLC会議 於 金光教泉尾教会 神徳館
2月6日、2013年度のJLC(IARF日本連絡協議会)当番教団である金光教泉尾教会(大阪市大正区)の神徳館で第182回JLC会議を開催。今年度最初のJLC会議ということもあり、2012年度収支決算報告が行われ、今年度への繰越金5,829,381円と231米ドルと共に、前年度共同当番教団であった一燈園からのJLC事務局引継ぎ等が行われた。この日、審議された主な内容は、2014年夏に開催が予定されている第34回IARF世界大会の開催候補地選定に関する内容や、4月に大阪で開催される2013年度国際評議員会の準備状況等について審議された。
この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長、松井ケティ清泉女子大学教授をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長や日本チャプターの芝幸介師らJLC加盟教団のメンバーら、13名のJLC関係者が出席した。
3月29日(金) 第183 回JLC会議 於 金光教泉尾教会 神徳館
3月29日、金光教泉尾教会の神徳館で第183回JLC会議を開催され、大阪で3週間後の4月17日から19日にかけて開催されるIARF国際執行理事会並びに国際評議員会受け入れ直前に当たり、IARFが現在直面している問題についてJLC加盟教団各関係者への情報共有が、国際事務局を管掌している三宅善信金光教泉尾教会総長から報告され、和宗総本山四天王寺(大阪市天王寺区)で開催される国際執行理事会と、泉尾教会で開催される国際評議員会の具体的なスケジュールが発表された。今回のJLC会議では、国際評議員会に向けてのJLCとしての論点整理と、2014年から任期が始まる次期国際評議員に、JLCとしては誰を候補として推薦するかについて話し合われた。
この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長らJLC加盟教団のメンバーら、10名のJLC関係者が出席した。
4月17日~19日 大阪で国際執行理事会並びに国際評議員会開催
4月17日、IARFの国際執行理事会が、加盟団体のひとつである和宗総本山四天王寺の本坊安養殿において開催され、4月1日付で就任されたばかりの同寺の瀧藤尊淳執事長が英語で歓迎の挨拶を行った。執行理事会では、翌日から金光教泉尾教会で開催される国際評議員会に先立ち、会長・財務理事・執行理事・青年代表・国際事務局スタッフ間で、さまざまな調整が行われた。
翌18日と19日には、IARFの意思決定機関である年次国際評議員会が、内外から評議員およびスタッフ約30名を集めて金光教泉尾教会で開催された。最初に、会堂広前に正式参拝した後、神徳館国際会議場で二日間に及ぶ国際評議員会が開催され、第33代会長の三宅光雄金光教泉尾教会長が議長を務めた。開会に当たって、三宅光雄会長の歓迎挨拶に続き、前日にマラソン大会でテロ事件が起きたばかりのボストンからの参加者が2名いることもあって、追悼の祈りが捧げられた
前回(2012年)の議事録承認に続き、財務担当理事からの財務報告と、E・チェリー財務投資基金委員長からの加盟団体からの会費や寄付金等の徴収方法についての提案が行われた。また、三輪隆裕将来検討委員長からアフリカ地域での勢力拡大について報告がなされ、中東バーレーンとアフリカのマラウイと欧州オーストリアの団体からの加盟申請が受理された。さらに、正副会長ならびに財務担当理事を含む国際評議員は、4年に1度開催される世界大会毎に改選されるので、その候補者リストを決める指名委員会の構成について話し合われたが、より迅速な意思決定と組織維持経費の削減をはかるため評議員の定員を現行の20名から11名に半減させる案(東亜・南亜・欧州中東・北米の4地域から各2名と青年と女性の代表各1名および世界大会時に代議員から1名を選出の合計11名)が執行理事会から提案され、激しい議論の末に承認された。
昼食休憩後は、2014年に開催予定の第34回IARF世界大会の開催候補地であるスイスと英国から、それぞれ開催地候補地の状況や大会予算案のプレゼンテーションが行われ、ここに至るまで1年以上の紆余曲折があったので、発表者であるM・フローレス氏(スイス案)とR・ボーキー博士(英国案)に対して、評議員たちから数多くの質問が提起された。その後、IARFが行っている青年、中東、人権教育、国連、平和構築等の活動部会からそれぞれ担当者がこの1年間における活動報告を行った。
2日目の評議員会は、昨夕話し合われた青年、中東、人権教育、国連、平和構築等の活動部会からの報告に基づいて、今後IARFの活動をどのように展開してゆくかについて方針が決められた。続いて、2013年度の予算編成に入ったが、長年、今年度の寄付の約束の合計額に基づき支出を立てるが、実際には日本を除くほとんどの国は約束通りの金額を拠出しないことと、最大の拠出国である日本が求める前年度の活動報告レポートが不十分という悪弊を絶つための根本的な方法である全員一律の「会費制」で組織管理費用は賄い、各プログラムについてはそれぞれ集まった金額に応じて実施するという日本の提案が激論を呼び、本国際評議員会が閉会後十日以内に執行理事会が「予算原案」を作成し、国際評議員が電子投票を行うこととなった。また、「会費制」を実現させるための「規約」の改正も行われた。
昼食休憩後は、来年夏の世界大会両候補地から再度、プレゼンテーションが行われ、予算管理や大会実行委員会の構成などで激論が行われた後、「投票」が行われ、昨日までは「優勢」と見られたスイス案が破れ、2014年8月24日から27日までの4日間の予定で、英国第二の都市バーミンガムで第34回世界大会が開催されることが決定された。また、次期大会後に「任期」が始まる国際評議員候補を指名する指名委員会の人選が行われ、東亜地域は西田多戈止一燈園当番が、南亜地域はH・ダラー博士(インド)が、欧州中東はS・アロン博士(イスラエル)が、北米はD・ハンター博士(アメリカ)が、そして委員長にはJ・ティーゲル氏(英国)が就くことになった。最後に、アフリカのベニン、ガーナ、ケニヤ、トーゴ、ナイジェリアの5カ国から出されていた「ナショナル・チャプター(教団単位ではなく、個人の集まりによる国内支部)」設立願いの内、参加者人数が加盟基準に達したガーナとケニヤのナショナル・チャプターの設立が承認された。二日間におよぶ国際評議員会が終了した。
6月14日(金) 第184 回JLC会議 於 金光教泉尾教会 神徳館
6月14日、金光教泉尾教会の神徳館で第184回JLC会議を開催され、4月に四天王寺と泉尾教会で開催されたIARF国際執行理事会並びに国際評議員会での決定事項を受けて、予算執行の進め方について協議された。というのも、英国在住のJ・ティーゲル財務理事がほとんど機能していないという認識がJLC内で共有されたからであり、IARF最大の拠出団体であるJLCとしても、資金管理をこれまで以上に厳格に行う必要が生じたからである。
また、2014年に英国で開催される第34回IARF世界大会のテーマが『Challenges for Religious Freedom in the Digital Age (邦題:「デジタル時代における信教の自由と課題」)』と決定されたことを受けて、その内容に相応しい世界大会に招くスピーカーを人選中であることが報告され、また、世界大会の実行委員として、日本枠から専任された泉尾教会の三宅善信師が、7月上旬に世界大会の開催予定地を視察する予定であることが報告された。また、赤川惠一立正佼成会外務部次長から、次期IARF世界大会が開催される予定2014年8月下旬とほぼ同時期に、第7回ACRP(アジア宗教者平和会議)の世界大会が韓国の仁川で開催される可能性が高い旨が参考資料として報告された。
この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長らJLC加盟教団のメンバーら、11名のJLC関係者が出席した。
7月6日 次期世界大会開催予定地のバーミンガム大学を視察
7月6日、世界大会実行委員の三宅善信師は英国のバーミンガムを訪れ、2014年8月末に予定されている第34回世界大会の地元受入委員会の代表らと会合し、会場予定地であるバーミンガム大学を視察した。
三宅善信師は、6日の午前9時から、バーミンガム市内のホテルでIARF財務理事であるジェフ・ティーゲル氏、同公認会計士のゲリー・ガーナー氏、同事務局員のロバート・パニーニ氏らとIARFの財務管理のあり方や次年度予算の立案方針について具体的な協議を行った。
また、地元バーミンガムで世界大会の受入中心者となるアミン・エバンス氏や英国ユニテリアン協会のデレク・マッコーリ会長らも交えて、世界大会の開催予定地であるバーミンガム大学の施設や多彩な文化プログラムが予定されているバーミンガム市中心部の公共施設の視察を行った。英国第二の都市であるバーミンガムは、大英帝国の名残で、アジアやアフリカ等の旧植民地からの移民も多く、イスラム教徒やヒンズー教徒、シーク教徒等の人口比が英国内最大であって、市も諸宗教・諸文化・諸民族間の宥和には注意を払っている。
最後に、英国ではイスラム教側としては初めて設立された諸宗教対話促進のための施設であるアル・マフディ研究所において歓迎レセプションが開催され、ラマダン初日というイスラム教徒にとっては外出しにくい日程であったにもかかわらず、地元で諸宗教間の対話促進活動をしている人々が集まり、三宅善信師と懇談した。
8月2日(金) 第185 回JLC会議 於 金光教泉尾教会 神徳館
8月2日、金光教泉尾教会の神徳館で第185回JLC会議を開催された。この日は、主に、7月6日にバーミンガムを視察した世界大会実行委員の三宅善信師と事務局の牛尾里津子氏から、会場となるバーミンガム大学の諸施設やホテル・公共交通機関等について詳細な報告がなされた。また、4月の国際評議員会の際に承認された手続きとは異なる形で、新しい加盟団体や各国チャプターの勧誘のあり方についても、あらためて、国際評議員会の決議遵守を求める旨について話し合われた。JLC枠で選出される2014年から2018年までが任期の次期国際評議員候補としては、赤川惠一立正佼成会外務部次長と三宅光雄金光教泉尾教会長が全会一致で指名された。
この日の会議には、IARF会長である三宅光雄師とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一師をはじめ、IALRW(国際自由宗教婦人連盟)のマーガレット金田副会長や滝澤俊文むつみ会教務長らJLC加盟教団のメンバーら、11名のJLC関係者が出席した。
10月9日(水) 第186 回JLC会議 於 金光教泉尾教会 神徳館
10月9日、金光教泉尾教会の神徳館で第186回JLC会議を開催された。この日は、9月16日付のメイルで会長とFIF(財務投資金調達資委員会)メンバーに対して「年末一杯で財務理事とカンパニーセクレタリーを辞任する」と表明したジェフ・ティーゲル氏からの手紙の内容(国際事務局の財務管理を統括している三宅善信師、牛尾里津子氏の厳格な資金管理を「専横だ」と批判)を紹介し、その多くが、ティーゲル氏自身の事実誤認や思い込みによるものであることを論証した。その証拠に、ティーゲル氏からの辞意表明に対して、財務管理の内容を熟知しているFIF委員からは誰も慰留する者が居なかった。これまで、本人死亡または健康上の理由以外の理由で役員が任期途中で辞任したケースはなかったので、ティーゲル氏の残存期間を穴埋めする暫定財務理事および暫定カンパニーセクレタリーの選任手続きについて話し合われた。
JLC枠で選出される2014年から2018年までが任期の次期国際評議員候補としては、第185回JLC会議で指名された赤川惠一立正佼成会外務部次長と三宅光雄金光教泉尾教会長の2名であることが再度確認された。北米枠としてはUUAのエリック・チェリー師とUSチャプターのベッツィー・ダール氏が確定しているが、EME(欧州中東)枠とSACC(南アジア)枠の各2名については、調整中であることが報告された。また、IARFの健全な運営のためにも、会長・副会長・財務理事の三役の内、1人は日本から選出されることが望ましいとの共通理解の下、JLCとしては赤川師を次期財務理事に推薦したい旨、意見集約がなされたが、この日のJLC会議には赤川師本人が欠席のため、あらためて本人の意思確認を行うことになった。
また、現在進行中の世界大会における各種のスピーカー候補を紹介した。また、JLCからの次期世界大会への参加者の予定数は、泉尾教会からは15~17名、一燈園からは6名程度、むつみ会からは7名程度、日本チャプターからは20名程度、IALRWからは6名程度、玉光神社からは1名、立正佼成会からは未定であるが一応25名程度を目標にして、JLCからは85名以上の参加を目標とすることが確認された。
この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長および滝澤俊文むつみ会教務長ならびに日本チャプターの芝幸介師らJLC加盟教団のメンバーら、9名のJLC関係者が出席した。
12月16日(月) 第187 回JLC会議 於 金光教泉尾教会 神徳館
12月16日、金光教泉尾教会の神徳館で第187回JLC会議を開催された。この日は、財務理事とカンパニーセクレタリーを辞任したジェフ・ティーゲル氏に後任として、西田多戈止一燈園当番が暫定財務理事に、エリック・チェリーUUA国際部長が暫定カンパニーセクレタリーに、それぞれティーゲル氏の残任期間である2014年8月の第34回世界大会までの8カ月間就任することが国際執行理事会によって承認されたことが報告された。また、世界大会の準備状況については、英国の受入委員会内部の混乱によって進捗していないことが報告された。中でも、英語が母国語である英国で世界大会が開催されるという関係で、逆に、国際会議における同時通訳の重要性を理解し得ない(世界中の誰でもが英語が理解できると思っている)受入委員が多く、同時通訳のための予算を承認しないのであれば、最大の拠出国である日本からの参加者数を大幅に減らすというショック療法を行わないと問題の重要性を理解し得ないのでは、という意見まで出た。いずれにしても、世界大会までの期間が迫ってきているので、実務能力に欠ける受入委員会に任せきりにするのではなく、JLCとしても積極的にコミットしてゆくことがあらためて確認された。
また、4月18日~19日に泉尾教会で開催された2013年度の国際評議員会の際に、「次回の国際評議員会は、第34回世界大会の開会式の前日(2014年8月23日)に英国で開催する」という決議がなされたにもかかわらず、「2014年の春にも国際評議員会を開催したい」とする評議員の要請が過半数となったので、「100%自費」を条件に、4月上旬に英国で国際評議員会が開催されることになった旨が報告された。
この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長、松井ケティ氏をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長らJLC加盟教団のメンバーら、11名のJLC関係者が出席した。2014年度のJLC当番事務局は、立正佼成会です。なお、今回のJLC会議をもって、2013年度のJLC会議はすべて終了したので、会場を大阪市内のレストランに移して納会が開催された。