定例JLC会議
2014年度の活動
2月5日(水) 第188 回JLC会議 於 立正佼成会本部 事務庁舎
2月5日、2014年度のJLC(IARF日本連絡協議会)当番教団である立正佼成会(東京都杉並区)本部事務庁舎で第188回JLC会議を開催。今年度最初のJLC会議ということもあり、2013年度収支決算報告が行われ、今年度への繰越金5,941,902円と231米ドルと共に、前年度共同当番教団であった一燈園から立正佼成会へのJLC事務局引継ぎ等が行われた。この日、審議された主な内容は、2014年夏に開催が予定されている第34回IARF世界大会の現地視察の意味も込めて、4月にバーミンガムで開催される2014年度国際評議員会の準備状況等について審議された。
この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長、松井ケティ清泉女子大学教授をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長、日本チャプターの古屋恵子氏、IALRWの金田ペギー氏らJLC加盟各教団から18名の関係者が出席した。
3月27日(木) 第189 回JLC会議 於 立正佼成会本部 事務庁舎
3月27日、立正佼成会本部事務庁舎で第189回JLC会議が開催された。この日、話し合われた内容は、4月中旬に英国で開催される国際評議員会の際に決定される第34回世界大会時に選出される4年任期の国際評議員候補の人選についてのJLCとしての意見集約ならびに、明らかになった英国の受入(ホスト)委員会の能力不足にいかに対処するか等、1週間後に迫った国際評議員会に向けたものが中心となった。
他に、5月に東京で開催予定の世界大会参加者のための事前学習会の概要や、今年度のJLC加盟教団の分担金額等について話し合われた。この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長、玉光神社の本山一博権宮司、日本チャプターの芦澤成江氏らJLC各加盟教団から15名の関係者が出席した。
4月3~4日 英国で臨時国際評議員会 於 バーミンガム大学
4月3日から4日にかけて、英国のバーミンガム大学のロースクール(法科大学院)において、IARF会長である三宅光雄師の議長の下、2014年度のIARF臨時国際評議員会が開催され、議決権を有する14名の国際評議員ならびにその代理および、国際事務局や地元受入(ホスト)委員会のメンバーら全21名が出席して、IARFの意思決定機関としての会合、なかんずく8月末に迫った第34回IARF世界大会に向けての意見集約が行われた。
今回の評議員会での最大の勘案事項は、8月末の第34回世界大会から4年任期の国際評議員候補者名簿(スレート)を作成することであるが、IARFの逼迫した財務状況を鑑み、また、より迅速な意思決定を行うために、現在、定員19名(任期中に2名が辞任したので17名)の国際評議員(正・副会長、財務理事を含む)の定員数を11名に削減することについてである。激しい議論の結果、IARFの活動が現存する東アジア・南アジア・欧州中東・北米の4地域から各2名に加えて、青年(RFYN)の代表1名と、姉妹団体であるIALRW(国際自由宗教婦人連盟)の代表1名と、世界大会の総会時にフロアから公選される1名の計11名ということになったが、役員定数の変更については、IARFの『定款』を改訂しなければならないので、正式には、8月末の世界大会時に開催される法人としてのIARFの総会に諮られることになった。
これまで、世界大会開催年の国際評議員会については、評議員の交通費等の節約のために、通常の春ではなく、世界大会の開会式の直前(夏)に開催される慣習であったが、財的貢献のほとんどない一部の評議員からの強い要請によって、この4月上旬に開催されることになったが、現地で大会の準備状況を探ってみると、ホスト委員会が予想以上に機能していないことが明確になり、JLCのより強いリーダーシップが必要であることが再認識させられた。という訳で、8月末の世界大会の会場候補地となる各施設を視察した。
5月13日(火) 第190 回JLC会議・世界大会事前学習会 於 普門館会議室
5月13日、普門館において第190回JLC会議が開催された。この日、話し合われた主な内容は、4月に英国で開催された臨時国際評議員会で話し合われた内容と決定事項を、JLC加盟教団のメンバーに分かち合うことである。というのも、8月の世界大会の全参加者の1/3以上を日本人がしめるにもかかわらず、準備万端のJLC各教団とは異なり、日本以外の各国の準備状況がまったく不十分どころか、肝心の英国のホスト委員会(アミン・エバンス委員長)ですらほとんど機能していないことが明らかになり、少々強引になってもJLCがイニシアティブを取って準備を進めなければ、航空運賃とホテル代と1名当たり$370もの大会登録費を自前で払って参加する百名を超す日本人に対して責任のある対応が取れないからである。
このように、本来ならば、日本国内におけるIARF加盟教団相互の連絡協議会であり、国際評議員会に代表を出していない国内加盟教団のために、現在、国際で話し合われている内容を情報共有し、かつ、日本の加盟教団からのリクエストを国際へフィードバックしてゆくための団体であったJLCが、従来からの財政的負担だけでなく、実質的な国際事務局業務の肩代わりまでしなければ機能しない異常事態であることへの日本側の不満と、そういった事態を招来しているにもかかわらず、そのことへの責任を一切認識しないどころか、人ものカネのほとんど全てを日本に依存しながら、「日本が不当に支配している」と思っている欧州勢との間の相互不信が、世界大会を前に最高潮に達しているのが現状である。
なお、この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長、日本チャプターの芦澤成江氏、IALRWの金田ペギー氏らJLC各加盟教団から16名の関係者が出席した。
また、JLC会議に引き続き、会場を移して第34回IARF世界大会参加者のための事前学習会として、山本達也清泉女子大学文学部准教授を講師に招き、『情報化時代の未来像と信教の自由を考える~セキュリティ・プライバシー・民主主義の視点から~』と題する講演を伺い、三十数名の聴講者と共に質疑応答を行った。
7月4日(金) 第191 回JLC会議 於 立正佼成会本部 事務庁舎
7月4日、立正佼成会本部事務庁舎で第191回JLC会議が開催された。この日、話し合われた内容は、8月24日から英国のバーミンガムで開催される第34回世界大会時にお世話になる同時通訳のための費用が検討され、約460万円が承認された。また、日本側の完璧な準備状況と比べて、6月29日に、世界大会まで「あと2カ月」を切った時点で、1人しかいない英国在住の国際事務局スタッフから「受入(ホスト)委員会が全く仕事をしないので、私に100%のフリーハンドを与えてくれなければ辞任する。長年、不当な低賃金で働かされた遺失利益も請求する」という極めて無責任かつ脅迫的なメールが巡回されたことに対する対応が検討された。というのも、国際分担金を払っていない国際評議員ほど、この恐喝めいたメイルに驚き、「事務局員のリクエストを丸呑みしてやれ」という、これまた(資金調達を考慮しない)無責任極まりない反応を表明しているので、その混乱が拡大しない内に収束させるために、本件への対処については三宅会長に一任することを決めた。
というのも、英国のホスト委員会や日本以外の地域の準備ができていないのは、国際事務局員と各国の国際評議員の能力不足が原因であるので、たとえ、この国際事務局員に100%のフリーハンドを与えても、最終的には「できなくなって、投げ出す」ことが目に見えているからである。日頃のIARFの諸活動や世界大会の準備にあたって、人・物・カネの大半が日本から拠出されているにもかかわらず、文句だけ言う人々が多いのは、IARFに限らず、多くの国際NGOに共通する現象であるが、それらの外国人の意見に対して寛容すぎる日本人のあり方にも問題があり、世界大会まで2カ月を切った時点では、ある程度の強権発動も致し方ないということになった。この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長、玉光神社の本山一博権宮司、日本チャプターの芦澤成江氏らJLC各加盟教団から15名の関係者が出席した。
8月5日(火) 第192 回JLC会議 於 一燈園 猗蘭寮
8月5日、一燈園の猗蘭寮で第192回JLC会議が開催された。前回のJLC会議が1カ月前に開催されたばかりであるが、6月末に突如国際事務局員から回覧された「問題メイル」関連事態の状況報告と対処についてJLCメンバー間でシェアするために、比叡山宗教サミット世界平和祈りの集会で、多くのメンバーが上洛している機会に合わせて京都で開催された。この際、英国のホスト委員会の能力不足を補うために、JLCとして独自に、日本国内でプロの国際会議コーディネーターを雇用し、世界大会の1週間ほど前に先乗り込みしてもらい、現地の状況を正確に把握してもらい、準備不足を一挙に挽回することになり、そのための特別予算措置をとった。また、IARF世界大会に先行して8月20日から23日まで、同じバーミンガムで開催されるIALRW(国際自由宗教婦人連盟)のプログラムについて、IALRWの代表者から報告がなされ、JLCからの協力に謝意が示された。
この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長、日本チャプターの芝幸介氏、IALRWのケティ松井教授らJLC各加盟教団から13名の関係者が出席した。
8月24~27日 英国で第34回世界大会開催 於 バーミンガム大学
8月24日から27日までの4日間、バーミンガム大学を会場に『デジタル時代における信教の自由の挑戦』をテーマに、第34回IARF世界大会が世界30カ国から約300名が参加して開催された。世界大会の詳しい内容については第34回IARF世界大会に。
10月21日(火) 第193 回JLC会議 於 立正佼成会本部 事務庁舎
10月21日、立正佼成会本部事務庁舎で第193回JLC会議が開催された。この日は、8月末に英国で開催された第34回世界大会の総括が行われ、結局、ホスト委員会も国際事務局もほとんど何もしなかったにもかかわらず、多額の報酬を要求するなど、当初予算の2倍以上の約15万ドルかかりそうなこと。大会が終了して2カ月が経過しているにも関わらず、各種の申告が不十分で大会会計を締めることができないこと等が報告され、9月からウィツケ・ダイクストラ会長、ベッツィー・ダール財務理事体制になっているにもかかわらず、世界大会の会計については、それを承認した当時の責任者である三宅光雄前会長と西田多戈止前財務理事が当面の間(大会会計の清算が済むまで)、責任を持って管理することになったことが報告された。
この日の会議には、IARF副会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である赤川惠一立正佼成会外務部次長をはじめ、西田多戈止一燈園当番、滝澤俊文むつみ会教務長、日本チャプターの芦澤成江氏、IALRWのケティ松井教授らJLC各加盟教団から11名の関係者が出席した。なお、JLC会議終了後、世界大会で一方ならぬお世話になったJLC事務局スタッフを慰労するため、中野区内のレストランで、三宅光雄前会長主催の夕食会が開催された。
12月4日(木) 第194 回JLC会議 於 立正佼成会本部 事務庁舎
12月4日、立正佼成会本部事務庁舎で第194回JLC会議が開催された。この日は、世界大会終了後100日を経過してなお、大会予算を締めることができていない現状(英国側の不手際)や、英国ホスト委員会のメンバーからの理不尽な報酬要求に対して、新執行部が無責任な応答をしていること、さらには、過去8年間、大阪に国際事務局が置かれている間に、JLC加盟教団が格段の財政支援をしながら、要請してきた「改革案」をことごとく拒否してきた新会長のダイクストラ女史および各国の国際評議員に対して、拠出金の減額という形で、日本側の意思表示をすることが確認された。
この日はまた、大阪の国際事務局を閉じるために来日していた国際事務局員のロバート・パピーニ氏も参加して、長年にわたるJLCの多大な協力への謝辞を述べると共に、今後のIARFの方向性について私見を述べた。また、次年度のJLC当番教団をむつみ会が務めることが正式に決議され、7回開催された2014年度最後のJLC会議を終了した。
この日の会議には、IARF副会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である赤川惠一立正佼成会外務部次長をはじめ、西田多戈止一燈園当番、滝澤俊文むつみ会教務長、本山一博玉光神社権宮司、日本チャプターの猪熊俊吉氏、IALRWのケティ松井教授らJLC各加盟教団から18名の関係者が出席した。なお、JLC会議終了後、年末のJLC会議恒例の納会が新宿のレストランで開催された。