『社会問題 批評』
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『主幹の主観』について
1998年に、わが国初の宗教情報に関する本格的ホームページとして『レルネット』を立ち上げて以来、ハードな内容の読み物としては異例の、のべ十余万件の来訪者を得てきたが、なかでも、最も人気のあるサイトが当『主幹の主観』コーナーであった。
「縄文からポケモンまで」のキャッチフレーズの下、日本文化の深層を貫くアニミズム的世界観の分析から、現代世界に起こる諸現象を「宗教」というキーワードを元に解明を試みた異色のコラム集である。
あるコラム評論家の弁によると、「知性の怪人、みやけ・よしのぶ氏が放つ注目のコラム。(…中略…)三宅氏にとっては、ウルトラマンやガメラも現代文明を解き明かす調理ソースと化す」とあるように、日本文化の本質を、数多の「教養」というポケットから取り出して解き明かした書である。
26歳の若さでハーバード大学のCenter for the Study of World Religions (世界宗教研究所)の研究員に招聘され、また、過去四半世紀にわたって百回に及ぶ海外での「宗教会議」に出席した経験を有することが示すとおり、世界の諸宗教の現状に精通し、各国の政治的決定や諸国民の行動原理に宗教が与えている多大な影響についても、独自の情報網から得たデータを、平易で「食べやすい形」に調理しているサイトである。
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